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投資のリスクとリターンを数字で可視化する方法|初心者でも判断できる3つの指標と使い方【新NISA対応】

第3章|リスクとリターンを可視化する指標

目次

✅ 導入|「どれくらいリスクがあるか分からない投資」をしていませんか?

SNSで話題の投資信託やロボアドに興味を持って、
「利回りが高そうだから」と始めてみた──

でもその後、
価格が急落して大きな不安に襲われ、
結局、損失を出して途中でやめてしまう。

Quiet Money Labに寄せられる相談でも、こうした「見えないリスク」による失敗例は少なくありません。

実は、投資の失敗の多くは「数字の見方」を知らなかっただけ。

利回りだけを見て“良さそう”と判断するのではなく、
「どれくらい上下するのか?」「どの程度の損失が起こりうるのか?」を数字で可視化することが、
感情に流されず投資を続ける最大のコツです。

本章では、投資判断に使える3つの指標と、
「自分にとって許容できるリスク」とは何かを見極める視点をお伝えします。

3-1|リターンだけを見て選ぶ投資が危険な理由

📈「利回りが高い投資=優れている」は誤解

たとえば──

  • 年率3%の安定型投資信託
  • 年率10%の値動きが激しい商品

このとき、多くの人が後者に目を奪われがちです。
「増える可能性が高い=よい投資」だと考えてしまうのです。

でも、投資においてリターンは**“リスクとセット”で考えるべき指標**。

数字の見た目だけで選ぶと、精神的に追いつかず、途中で手放してしまう原因になります。

⚠️高リターンには“高リスク”が隠れている

リターンが高い商品は、その分値動きも大きくなる傾向があります。

たとえば──
過去に年率10%を出した商品でも、実際にはその年に「一時−20%まで下がった」なんてことも珍しくありません。

初心者がこの事実を知らずに買えば、
「思ったより下がるな…」と不安になり、
本来得られたはずのリターンを“損切り”で失う可能性が高まります。

📌 Point:リターンが“平均値”だということを忘れず、その裏のブレ幅=リスクを理解することが重要です。

🧠数字で“安心して選ぶ”には「振れ幅」の把握がカギ

Quiet Money Labが大切にしているのは、
**「どれくらい上がるか」ではなく、「どれくらい下がっても続けられるか」**という視点です。

  • たった1回の暴落で不安になり売ってしまう
  • SNSの情報に影響され、判断がブレる
  • 想定外の損失で投資をやめてしまう

これらを避けるためには、リターンだけでなく、数字で“どれだけ揺れ動くか”を知っておくことが必要なのです。

✅次パートでは、以下の3つの指標で「投資の見える化」を実践していきます:

  • 標準偏差:値動きのブレ幅
  • 最大下落率:最悪どれだけ下がるか
  • シャープレシオ:リスクに対して得られるリターンの効率

3-2|投資判断に使える3つの可視化指標

投資初心者にとって、最も心が折れる瞬間。
それは「何が起きているのか分からないまま、価格が下がるとき」です。

この“見えない不安”を乗り越えるには、投資のリスクとリターンを数字で見える化することが何より大切です。

ここでは、投資判断に使える代表的な3つの指標を紹介します。
どれも、特別な知識がなくても使いこなせるシンプルな数値です。

🔹① 標準偏差|どれくらいブレる投資か?

**標準偏差(リスク)**とは、リターンが「どれくらいブレるか」を示す指標です。

たとえば──
・年率リターン:5%
・標準偏差:15%
という投資商品なら、

→「−10%〜+20%程度の範囲で毎年ブレる可能性がある」

という意味になります。

標準偏差の目安リスク感覚向いている投資家
5%以下比較的安定慎重派・初心者向け
10〜15%中程度の変動長期運用前提の人
20%以上値動きが大きい経験者・短期売買型

📌 Point:「利回りが良さそう」な商品ほど、標準偏差も高くなる傾向があります。
見た目の数字だけでなく、“その数字がどれくらいブレるか”を必ず確認しましょう。

🔹② 最大下落率|最悪、どこまで下がったことがあるか?

標準偏差が“平時の揺れ”を表すのに対し、
**最大下落率(最大ドローダウン)**は“異常時の最悪ケース”を示します。

たとえば──
・2020年コロナショック時に−35%下落した投資信託
・リーマンショック時に−50%まで落ちたETF

この「一番下がったときの数字」は、**想定される“最悪ライン”**として知っておくべきです。

💡最大下落率の見方のコツ

下落幅心理的インパクト注意点
−10%以内許容しやすい毎年の波程度
−20〜30%不安が強くなる積立継続の意思が問われる
−40%以上売却リスクが急上昇長期の回復力が必要

📌 Point
「最悪このくらい下がっても大丈夫」と思える商品を選ぶことが、
“感情で売らない力”を育てる投資設計になります。

🔹③ シャープレシオ|リスクに見合ったリターンがあるか?

シャープレシオは、投資の「効率性」を表す指標です。

  • 計算式:
     (リターン − 無リスク利子率) ÷ 標準偏差

簡単にいえば、「リスク1に対してどれだけのリターンが取れているか」。

シャープレシオの目安意味
1.0未満リスクの割にリターンが低い
1.0〜1.5平均的な効率
1.5以上リスクに見合った良好な投資

この指標が1.0を下回っている投資は、**「ブレ幅の割に儲かっていない」**と判断されます。

📌シャープレシオはどこで見られる?

  • 一部ロボアド(例:FOLIO ROBO PRO)で公開されている
  • 投信評価サイトや証券会社のシミュレーションで確認可能
  • 松井証券「投信工房」でも比較材料として有用

✅「利回り+リスク」をセットで見る。それが“数字で投資を選ぶ力”

投資を「感覚」で選ばないためには、
この3つの数字を確認するだけでも、判断の質が大きく変わります。

  • 標準偏差 → 毎年どれくらい上下する?
  • 最大下落率 → 最悪どのくらいまで落ちた?
  • シャープレシオ → ブレ幅に見合ったリターンがあるか?

この3つを**“チェックポイント化”することが、投資判断の自立化**につながります。

3-3|自分のリスク許容度を数値で把握する

📉「このまま下がり続けたらどうしよう…」と不安になる前に

投資をやめてしまうきっかけの多くは、
「自分の限界値」を把握せずに投資を始めたことにあります。

  • 10%の下落で不安に耐えられず売却
  • 想定外の値動きに焦って乗り換え
  • SNSの情報に影響され、方針がブレる

これらはすべて、「自分のリスク許容度」を知らずに動いた結果です。

✅リスク許容度とは?

簡単にいえば、
**「どれくらいの損失なら許容できるか」「どれくらいの期間なら我慢できるか」**という“投資の体力”のようなもの。

これは人によって大きく異なります。

🧩リスク許容度に影響する要素

要素見るべき観点
年齢若いほどリスクを取りやすい(回復時間が長い)
収入の安定性公務員/自営業で変わる
投資目的老後資金/教育費/趣味資金など
投資経験過去に暴落経験があるかどうか
家族構成単身と扶養ありでは違う「守りの感覚」

📌 Point:「投資に回せるお金がある=リスクが取れる」とは限らない。
心の余裕や生活とのバランスが最も重要です。

🔍自分のリスク耐性を診断する方法

投資初心者でも簡単にできる方法が、
証券会社やロボアドが提供するリスク診断ツールの活用です。

たとえば──

  • ✅ 質問形式に答えるだけで「あなたは中リスク中リターン型」と可視化
  • ✅ 推奨ポートフォリオ(国内株:○%、債券:○%など)も提示
  • ✅ 将来のシミュレーション結果が“数値とグラフ”で見える

👉 リスク許容度診断からわかる自分に合った投資法 – Quiet Money Lab

💡「自分の土俵」で投資を判断できる人が、最後に残る

投資の世界は、常に情報と数字にあふれています。

でも──
・他人のポートフォリオ
・一時的な高利回り
・SNSの成功体験

これらは、あなたにとっての“正解”ではないかもしれません。

本当に続けられる投資とは、
**「自分の不安に合わせて調整できる仕組み」**を持っていること。

  • 値動きに驚かない範囲で
  • 無理のない積立金額で
  • 精神的に安心できる商品で

Quiet Money Labは、そんな“数字を使った安心感の設計”を提案し続けています。

✅ 少しでも「不安で投資が続かなかった経験」がある方へ
👉リスク許容度診断からわかる自分に合った投資法 – Quiet Money Lab

✅ 第3章まとめ|リスクを「見える化」することで、投資は続けやすくなる

投資で失敗する最大の理由は、
「自分がどこまで耐えられるか分からないまま、商品を選んでしまうこと」。

その多くは、“リスクを感覚で捉えている”ことにあります。

📊 今回紹介した「リスクの見える化」3指標をもう一度:

指標意味使い方
標準偏差値動きのブレ幅年率5%/標準偏差15% → ±15%前後の変動
最大下落率過去最悪の下げ幅リーマンショック・コロナ時の底値を想定
シャープレシオリスクに見合ったリターン効率1.0以上が目安、長期で使える指標

これらの数字を使うことで、投資は**「想定内の変動に変わる」**のです。

💬「自分はどこまで耐えられるのか?」を数値で把握する

  • あなたの年齢・収入・家族状況に応じて
  • あなたの心の余裕に応じて
  • あなたの目的に応じて

リスク許容度は人によってまったく違います。

📌 投資の“答え”はSNSや広告の中にはありません。
「自分だけの設計図」を数字でつくることが、静かで確かな資産形成の第一歩です。
Quiet Money Labでは静かな一方として以下のサービスを紹介しています。

👉【Quiet Money Lab式】感情に左右されない資産運用|FOLIO ROBOPROの実力 – Quiet Money Lab
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📌 法令・免責注釈(2025年時点)

  • 本記事は2025年4月時点の税制・制度・サービス情報に基づいて作成しています。今後の改正等により内容が変更される可能性があります。
  • 投資には元本割れリスクが伴い、価格の変動により損失が生じる可能性があります。
  • 利回りやシャープレシオ・標準偏差などの各数値は、過去の実績またはモデルシミュレーションであり、将来の成果を保証するものではありません。
  • 本記事にはアフィリエイト広告(PR)が含まれており、リンク先経由の申し込み等により当サイトが報酬を得る場合があります。
  • 投資判断は必ずご自身の責任にてお願いいたします。
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