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消費税の課税対象と取引判定|インボイス・輸入取引・国内取引を解説
第1章|課税の対象:国内取引の基本フレーム 課税対象の原則とは 消費税は、国内において事業者が行った一定の取引や仕入れ、さらには輸入に対して広く課税される制度です。そのなかでも「国内取引」については、どのような条件を満たすと課税の対象となる... -
グループ法人税制と通算制度の仕組み|譲渡損益・欠損金・時価評価まで網羅解説
第1章|100%グループ内の資産譲渡等 ~譲渡損益調整資産の取扱いと通知義務の要点~ 100%グループ法人間取引の基本的な考え方 企業グループ内での取引については、税務上特有の考慮が求められます。特に、内国法人同士で完全支配関係がある場合、これらの... -
圧縮記帳・評価損・デリバティブ取引の税務処理|法人税実務の特殊論点を徹底解説
第1章|圧縮記帳の三形態と効果 ~課税の繰延べとしての制度的意義と圧縮限度額の具体計算を理解する~ 圧縮記帳制度の意義と基本構造 圧縮記帳とは、一定の政策目的に基づく取引により法人が受け取った補助金、保険金、収用補償金等の収益について、将来... -
引当金・貸倒損失・繰越欠損金とは? 法人税実務の基礎と損金算入のルールを解説
第1章|貸倒引当金制度 中小企業における損金算入と実務の基本構造 貸倒引当金とは何か 企業が営業活動を通じて得る売掛金や受取手形などの債権は、すべてが確実に回収されるとは限りません。取引先の経営悪化や倒産といった事態が生じれば、債権の一部ま... -
【法人税】役員給与・交際費・寄附金・租税公課の損金算入ルールを徹底解説同族会社の実務対応も網羅
第1章|同族会社と役員給与の税務 ~税務上の役員給与処理をめぐる基本概念と損金算入の実務~ 1 同族会社とはどのような会社をいうのか 法人税法上、同族会社とは、株主等の3人以下とそれらと特殊の関係にある個人および法人が、その会社の発行済株式数ま... -
減価償却と繰延資産の実務を徹底解説|対象・方法・圧縮記帳の基本を網羅
第1章|減価償却の対象資産と取得価額 減価償却とはどのような手続か 法人が事業のために建物や機械などの固定資産を取得する際、その取得費用は一度に損金として処理するのではなく、使用期間に応じて各事業年度に費用配分されます。このような配分の手続... -
棚卸資産と売上原価の基本 評価方法と税務手続を徹底解説
第1章|棚卸資産の範囲と取得価額 ~対象資産の明確化と評価の起点を押さえる~ 棚卸資産とはどのようなものか 法人税法上、棚卸資産とは、商品、製品、半製品、仕掛品、原材料その他の資産で、棚卸しをすべきものとして政令で定められている資産を指しま... -
受取配当の益金不算入制度とは? 法人税における仕組み・対象・計算方法をわかりやすく解説
第1章|受取配当等の益金不算入制度 本章では、法人が受け取る配当等が、企業会計上は収益として計上されながらも、法人税の計算上では益金に含めないとされる理由を整理します。 そのうえで、益金不算入の対象となる配当等・ならない配当等の違いを確認し... -
法人税における益金の計上ルール完全ガイド|収益認識・引渡し・無償取引の実務対応
第1章| 益金の基本と収益認識基準の全体像 はじめに|「益金」をどう捉えるかが出発点 法人税の課税所得は、「益金から損金を差し引いた金額」で算出されます。このうち益金については、何を収益とみなし、いつその金額を計上するのかによって、所得額が大... -
法人税の確定申告・青色申告・納付還付の実務ガイド
第1章|確定申告の実務フロー 法人が年に一度取り組むことになるのが「確定申告」です。申告書の作成や提出は煩雑に感じられるかもしれませんが、あらかじめ流れをつかんでおけば、必要な準備にも余裕をもたせることができます。本章では、確定申告の基本...